今回は四間飛車での穴熊対策を深ぼっていきます。
四間飛車党にとって穴熊はやっかいな相手です。
対策法はいくつかあるので、その方法と私の実践例も紹介します。
対策法は大きく急戦と持久戦に分かれます。
この記事を読んでいただくことで以下のことが分かります。
・相手が穴熊を組む途中での仕掛け方
・相手が穴熊を組んだ後での仕掛け方
私の将棋歴は
現在将棋クエスト・将棋ウォーズ初段で二段に挑戦中。
四間飛車党。
将棋を独学で始めて約2年半で将棋ゲームアプリで初段に昇格
となります。
それでは解説していきます。
急戦(穴熊を組む前の仕掛け方)
穴熊は組むのに手数がかかります。
急戦は、相手が穴熊を組む前の守りが弱いところを突く戦いです。
こちらは簡単に組める美濃囲い等にして攻めることで、五分五分の駒交換になれば優勢になります。
棒銀
四間飛車は基本カウンター主体の戦法ですが、穴熊に対してはこちらから攻めるのも1つの方法です。
相手が駒組に時間をかけている間に銀を攻めあがる棒銀がその1つです。
<実践例>
実践では22手目1二香と上がったタイミングで棒銀を仕掛けています。
囲いも中途半端で放駒もあり、急戦には対応は難しい状況です。
角交換
穴熊の陣形を崩すための角交換も良い手段です。
穴熊では角道を止めるために4四歩を指していることが多いので、そこを攻めて強引に角交換します。穴熊は陣形が片側によるので、その分角を打つスキが多くなっています。
<実践例>
将棋クエスト初段の将棋日記 四間飛車矢倉囲い VS 居飛車穴熊
実践例では穴熊を組むのが間に合って居飛車側が勝つことができましたが、4五歩とぶつけて角交換を狙うのも一つの方法です。角交換のあとの7一角打ちがやっかいです。
藤井システム
四間飛車党の対穴熊で有名なのが藤井システムです。
大きな特徴は居玉のまま戦うというところです。
守りでは中盤で飛車先の歩交換をしたあと、6九歩と底歩を打った時に非常に硬くなるのがポイントです。
攻めでは角道を空けながら端攻めをして、あとは細い攻めをいかにつなげるかがポイントです。
<実践例>
将棋ウォーズ初段の将棋日記 四間飛車(藤井システム) VS 居飛車穴熊
実践のように穴熊側が1一玉2二銀と固めてしまう前に、2五の桂をしかけます。
ここからは攻めを切らさずひたすら攻めます。
持久戦(穴熊を組んだ後の仕掛け方)
持久戦では相手と同じくらい硬い囲い(穴熊・銀冠)を組んで戦うか、1か所に攻めを集中して戦うかがおすすめです。
端攻め&地下鉄飛車
相手が穴熊を組むのに手数をかけている間に、端に戦力を集中させます。
地下鉄飛車も組み合わせると非常に破壊力があります。
攻めが途切れると相手のカウンターが強いので、一度攻めたら細い攻めも繋いでいく必要があります。
<実践例>
実践では一段飛車から1筋に振って、端に攻めを集中します。
相穴熊
相穴熊であれば守りの固さでは差がありません。あとは早さ勝負で先に相手の穴熊に攻撃を仕掛けるかが重要になります。この場合は大駒・小駒関係なく交換していく必要があります。
<実践例>
実践ではほぼ同じ形になっており、先に穴熊の囲いを崩した後手が優勢となりました。
いかに早く相手の囲いに迫るかが大事です。
ミレニアム
穴熊と同じように固めるのであればミレニアム囲いもおすすめです。
こちらは穴熊と違って端攻めをしやすい点と角道に入りづらい点がメリットになります。
<実践例>
将棋クエスト初段の将棋日記91 居飛車(穴熊) VS 四間飛車(ミレニアム囲い)
こちらも穴熊と同じくどちらが先に手をつけるかのスピード勝負になります。
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